今日はグリーフリカバリーを体験された方の体験談をご紹介します。 自分ではグリーフだと思っていなかったことが実はグリーフだったと気付き、 それにともって、自分の中にあった様々な小さなグリーフにも気付くことができたようです。
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埼玉県在住 H.Iさんの体験談
今回、知人に誘われ、グリーフリカバリーに参加させていただきました。
自分の中に大きな「喪失」はないけれど、
好奇心旺盛な私は、どのようなものかを体験してみたかったのです。
そんな好奇心から参加した私。
まずは「グリーフ年表(喪失の痛みを書き込む年表)」を作って
今までの痛みや喪失を書き出しましたが、
やはりそれほど出てきませんでした。
その中から取り組むテーマを選ぶ際も、どれにしよう? と悩むほどです。
例でも上げられていたものの中から、私は「離婚」を選択。
でも、私にとって「離婚」は喪失ではだとは思っていませんでした。
全く後悔もしていませんでしたし、今幸せに暮らしているのですから。
でも進めていくうちに、いろいろな自分の気持ちに気付き始めました。
忘れてしまっていた想いがどんどん溢れてきたのです。
それと同時に、「離婚」とは別の小さなグリーフにも気付き始めました。
その気付いた小さなグリーフをその都度「グリーフ年表」に書き足していきました。
作業を進めて自分の中にあったその時の感情を書き出すことで、
自分の気持ちが整理されていきました。
そして気付いたのです。
私にはグリーフがなかったのではなく、グリーフに気付いていなかった、
いや、もしかすると気付かないふりをしていたのだと。
この年表からまとめあげる「グリーフリカバリーレター」を読みあげた時には、 涙が溢れてきて止まりませんでした。 書いている時にも、感情は湧いてきたものの、 実際声に出した途端、その感情が一気に大きなものとなったのです。 それは自分でも驚くほどでした。 でも最後の言葉を口にした後は、心が落ち着き穏やかになりました。 なんだか心も身体も軽くなったような気がしました。
自分では気づかずに大きな荷物をずっと背負っていて、
ここでその荷物を一つ下ろせた気分でした。
そう、一つです。
私にはまだ小さなグリーフが残っているのですから。
それらもきっと今回と同じように、大したことないと思っていても、
実は大きなものかもしれません。
今後それらをみていくことで、
またあらたなグリーフに気付くこともあると思います。
それらすべてを一つ一つ丁寧にみていき、
すべての荷物を下ろし身軽な私になりたいと思いました。