受講生からの感想を許可をいただいてここにご紹介します。
グリーフを軽視してはいけないことを学んだ貴重な体験をしましたので、
是非みなさんにも知って頂きたくてこちらのブログに私の話を書かせていただきます。
ヒプノセラピスト(催眠療法 を行うセラピストのことです)の友人から、
興味深いからとワークショップに誘われた時のことです。
ワークショップで「あなたのグリーフはどのようなものですか?」と聞かれ、
一瞬何も思いつかず答えあぐねていると、
「では体の中でどこか痛い場所はありますか?」と尋ねられました。
2つの質問のつながりがさっぱりわからなかったのですが、
長時間椅子に腰かけているとじんじんしてくる、右ひざの違和感を伝えました。
グリーフのワークショップをリードするスペシャリストの方は、
簡単なヒプノ誘導をした後、右膝に意識を向けて、思いつく最初のイメージが何かを聞きました。
そしてその時本当に唐突に、ぱっと脳裏に浮かんだのが、小学校5年生の時の出来事でした。
その出来事とは、たまたま私が風邪で熱を出し学校を休んだ日に、
友達のAちゃんが他の同級生のBちゃんに対して、
私が休んだのはBちゃんが私に対して仲間外れのような態度をとったからだ、
という言いがかりをつけたらしく、
熱も下がり登校すると、クラス中が私がAちゃんを使うという姑息なやり方で、Bちゃんを責めたという、青天の霹靂としか言いようのない
「責め」を受けたという経験です。
Aちゃんの友情はありがたく、
本人も正義感に燃え取った言動だというのも理解できるがゆえに、
Aちゃんを責めることも出来ず、
モヤモヤしながら友達関係を続けてきました。
そんな何十年も前の子供同士の出来事を、
わざわざグリーフと呼ぶのか? と思いつつも、
そのテーマと向き合うことにしました。
そしてグリーフリカバリーのワークが進みました。
私のテーマそのものは些細なのに、
ワークは決して楽なものではありませんでした。
テーマと直接関係のない、大小さまざまな発見と気づきがありました。
そしてワークが完了した時、
何十年も心を覆っていた雲が晴れ、
あの小学5年の出来事の前のなんのわだかまりもないAちゃんへの
温かい思いを取り戻しました。
そして不思議なことに、
右膝がグリーフリカバリー以後じんじんすることは二度となくなったのです。
体験者:C.Y. 53歳 山梨県