このブログで数回にわたってご紹介しますので、ワークショップの内容、具体的に何をするのか、どのように癒しが得られたのか、ご参考にしていただけたら幸いです。
【E様(50代・女性・会社員)の体験談①】
私は機能不全の家庭で育ち、ある時リカバリーというものに巡り合い10年ほど取り組んできましたが、まだ家族関係で悩んでいることに気がつかず6〜7年間を過ごしてきました。
色々なことが重なってそのこともあってか最近体調を崩し、もう同じことの繰り返しで振り回されたくない! と思っているところに、このグリーフリカバリー「しがらみコース」を知って、しかもこのコロナ禍でどこかに電車などで移動する必要もなく、家で、つまりオンラインで参加できるので申し込みました。
申し込み時にグリーフ? しがらみ? という言葉を私はあまり聞き慣れていなかったので、H Pに「身近な人との付き合いに悩んでいる方のためのワーク──心のつらさを解決するグリーフリカバリー」とあり、なるほど、まさにこれだ! と納得しました。
申し込んだ後、事務局の方からワークショップの大体一週間前ぐらいに、資料と課題のメールが届きました。
そしていよいよ第1回目のワークショップがスタート。
心の痛みのワークショップをオンラインでできるのかな? と不安な気持ちもあってか、スペシャリストといって、米国の研究所がワークショップの進行を行うことを許可した方とZOOMでお会いした時は緊張しました。
それから、資料の誓約というものがあり、スペシャリストの方も含め参加者で順番に読み上げました。
その誓約では、このワークショップは、それぞれの悲しい出来事を共有するけれども、それに対して意見を言い合う場ではないという事、そしてこのワークショップでの話は外には漏らさない秘密にするという事、そして完全に自分に正直になる事などなどです。
私は以前自助グループ等に参加した経験があるので、すんなりと分かりました。あともう一つブレイクアウトルームの事もあるのですが、それは次回書かせて頂きます。
そして、第1回目に早速課題に出ていた「このワークショップを申し込むきっかけとなった喪失」として家族との関係で傷ついたことを、「自分が体験した他の喪失」として父が亡くなりつらかったことを、差し支えなない範囲で良いとのことで、そのようにお話しいたしました。
スペシャリストさんがテキストに基づいてお話しされたのですが、
テキストにも記載されていますが、「グリーフ」とは「傷ついた心」「未完結の思い」ということで、なるほどな〜と思いました。
そういえば、大体の人は腹が立つ事などは、愚痴っぽくいっても、悲しい事、つらい事ってあまり目を向けないというか、あえて人に話さないかも? と思いました。
それから、「グリーフ年表」というものを作成していきました。それは、白紙の用紙を横に使い、真ん中に線を引いたもので、上にはプラス、下にはマイナスな気持ちの事柄を書くのです。
この時、どんな事が起こったかを詳しく思い出すのではなくて、その時の自分の気持ちがどうだったか、悔しかったとか、腹がたったとか、を詳しく思い出して、その想いの強さを線の長さで表していきます。出来事ではなくて、気持ちに焦点を当てるのです。
「グリーフリカバリー」とはこうやって、体から嫌な思い、悲しい気持ち、傷ついた気持ちを出していく作業をするワークショップなのだそうです。その年表は提出はしないし、他人には見せませんから、とにかく自分に正直に書いていきます。そうじゃなければつらい気持ちを終わらせることはできないのだそうです。ただし、ワークショップでパートナー(私の場合はスペシャリストさんでしたが)と共有するときは、差し支えのない範囲で話せば良いのだそうです。
そして、2時間のワークショップが終わり、次週の課題は、この年表を仕上げ、テキストを読みます。
では、また第2回目の体験談も頑張って書きますので、楽しみにしていてくださいね。
※ワークショップについてはこちらをご参照ください。