この方は、病気の苦しみを手放し平穏になりたいとおっしゃって、全身全霊でご自分の心と向き合われました。
グリーフリカバリーを終えた後のお気持ちを、ご本人の許可を得て、ご紹介します。
K様、男性。
自分の病気について、グリーフリカバリーをやった。
自分や親や家族や大切な人たちに、ただただ申し訳ない思いでいっぱいだったが、そんな「すまない」という思いを、すっかり手放すことができた。
これまでは、病気になって色々なことが思うようにできなくなった自分の体や心を、恨めしく思っていた。
病気に負けてるとか、弱いとか、不甲斐ないとか、ダメだとか、否定して、イライラして、自分に怒って、鞭打っていた。
でも、そんな厳しい思いから、一気に解放された。
悔しく情けない思いも、何回もの涙と共に、洗い流され、俺から抜けて出ていった。
今は、自分の体も心も魂も、愛おしくてたまらない。
なんてよく頑張ってくれてるんだろう。
本当にありがたい。
涙が出る。
今は暇さえあれば、自分の体を、いたわりの目で眺めてさすっている。
ありがとうなと、声をかけている。
心が、軽くなってぬくまっているのを感じる。
魂が、平穏でいる。
俺の目が優しくなったと家族が言う。
自分と大切な人たちに、プレゼントができたかなと思う。
講座で書いたレターは長かったけど、そこから抜粋します。
参考にしてください。
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俺自身、そして俺の健康に関わった全ての人たちや物事へ。
病気で失ったものは、山のようにある。
でも、失った時に初めて、健常であることの大切さやありがたさを感じた。
病気を持ったというマイナスはあるけど、プラスを生み出してくれている。
必然は化けた祝福だ。
痛い思いをすることで気づきがあり、学び、自分が変わり成長する。
病気だからただ治ればいいんじゃなくて、治る過程で学ぶものがいっぱいある。
それを知り学ぶことが、どれだけ有意義か、病気から学んだ。
周りに迷惑をかけて、大変な思いをさせた。
周りのみんな、俺を支えてくれてありがとう。
俺のありのままの生き様を見て、そこからたくさん学んでほしい。
全てに、伝えたい。
ありがとう。
誇りに思う。
俺自身へ、これからは自分を含め信じるものをとことん信じて、強く逞しく生きていこうね。
僕の健康に関わる全ての痛み、ありがとう、さようなら。
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