イラっとした時、
私はいつもまず、「私、今、腹を立てているな」と気付きます。
そして「何に対して腹を立てているか?」を考えます。
→例えば自分の体調が悪い時、「私は自分の体調が悪いことに対して腹を立てている」と気付きます。
私は「今の私の期待とコントロール欲求はどんなことか?」を考えます。
→私は「自分の体調がいつも良いことを期待し、自分の体調をいつも良い状態にコントロールしたいと思っている」ことに気付きます。
私は「期待しコントロールしたいと思うと、どう感じるか?」を考えます。
→私は、「自分の体調がいつも良くあってほしいという期待はかなわないかもしれない、自分の体調をいつも良い状態にコントロールはできないかもしれない、という不安と焦りと不満を感じている」ことに気付きます。
私は、「今私を本当に苦しめているものは何か?」を考えます。
→私は、「それは、体調が悪いという事象ではなく、自分の体調に対する期待がかなわないかもしれない、自分の体調をコントロールできないかもしれない、という不安と焦りと不満である」ことに気づきます。
私は、「自分ではどうすることもできないことに対する、自分の期待とコントロール欲求が、苦しみの原因である」ことに気付きます。
私は、「自分の苦しみをどう解決するか?」を考えます。
→私は、「苦しみの元である自分の期待とコントロール欲求を手放すことで解決できる」と気付きます。
私たち人間は自分の体でさえも思い通りにコントロールする力は神様から与えられていません。だから自分の体にいつも良い状態でいてと期待したってそんなの無理だし、自分の体調をいつも良好にコントロールはできません。ですからこの期待とコントロール欲求を手放すのです。
私は、「期待とコントロール欲求を手放して空いたスペースに何を入れるか?」を考えます。
→私は、「あるがままをそこに受け入れる」と気付きます。
私は、「自分の体調が悪いというあるがまま」を受け入れます。
「つらくて悲鳴をあげているんだよね。こんなに頑張らせてしまってごめんね。愛しているよ。私の体さん。ここまで支えてくれてありがとうね。ちょっと休もうね。」と自分の体をいたわります。
すると、不安と焦りと不満は消え、イライラはおさまり、苦しみはなくなります。
代わりに、安心と愛情と感謝で心が満たされ、満足し、平和な気持ちになります。
しばらくすると、私という人間の顕在意識も潜在意識も体も全部が、互いにいたわり合って感謝し合って助け合って生きていこうという、全てが同じ方向を向いて前進する意欲が湧いて来ます。
グリーフリカバリー・スペシャリスト 吉岡 文
PHOTO/masa2(写真AC)