今回は「自分」と「自分以外」という観点から共依存を考えていきます。
それは、共依存の方は、自分以外のことばかり考えている傾向があるからです。
ここでいう自分とは自分の内側を指し、とくに心や意識についてはその中核部分の本心とか潜在意識とかを指しています。
一方、自分以外とは、自分の外側の人や物や事象や出来事すべてを指します。
共依存者の感じ方
共依存の方の場合、目線はつねに自分ではなく自分以外に向いています。
自分の心の声ではなく、自分以外の声や音に耳をそば立てています。
最大の関心事と優先事項は、自分ではなく自分以外です。
自分の感情を感じ、それを重んじるのではなく、自分以外の人の感情を解読して感じようとし、それを重んじます。
心が優先するのは、自尊心ではなく、自分以外の人からの尊敬です。
自分の要求ではなく、自分以外の人の要求に焦点を当てます。
共依存者の考え方
そして、自分の感情や要求に基づいて考えたうえで反応(respond)するのではなく、自分以外の人の感情や要求に反射的に衝動的に反応した対応(react)をします。
つまり、自分で考えるのではなく、自分以外の人の考えに憶測を巡らせます。
自分で言動を選ぶのではなく、自分以外の人の言動をコピー&ペーストします。
共依存者の行動のしかた
自分が実行するのではなく、自分以外の人を操作し実行させようとします。
自分を変えるのではなく、自分以外を変えようとします。
共依存者の結果の受け止め方、責任の取り方
どんな結果も受け入れる覚悟を自分でするのではなく、つねに自分以外の結果をコントロールしようとします。
結果の責任を自分が引き受けるのではなく、自分以外のせいにします。
共依存者の祈り方
神様から自分の成長の機会をいただいたことに感謝し、自分は精一杯生きますから見守って下さいと祈るのではなく、自分以外について良い結果が来ますようにと祈ります。
共依存者の問題についての考え方
人生は、自分ではなく自分以外を中心に回っていて、問題は、自分ではなく自分以外にあると思っているからです。
共依存からのリカバリー
病は、自分のなかにこそ存在し、自分以外にはありません。
このことに気が付くことから、共依存リカバリーは始まります。
私どもWHATリカバリーは、「妊活ヒプノ®︎セラピー」 「チャカナ」 「グリーフリカバリー」 「共依存からの回復」を4本の柱として、オンラインワークショップを行っています。みなさまのご参加をお待ちしています。
グリーフリカバリー・スペシャリスト 吉岡 文
PHOTO/bBear(写真AC)