今回はチャカナの学びで体験するインカシャーマンの儀式ついて書きます。
情報源はおもに、心理学者、医療人類学者である 米国フォーウィンズという組織の アルベルト・ヴィロルド
が2007年に語った内容です。
通過儀礼、イニシエーションとも言われますが、それらの儀式の多くは、地球上のすべての人々によって何千年ものあいだ、実践されてきました。
私たちが「9つの儀式」と呼んでいるものは、アメリカ人であるアルベルトが、アンデスとアマゾンに伝わる、 インカと プレインカの シャーマンが実践していた、初期の慣習に基づき確立したエンパワーメント(潜在能力を引き出す、あるいは開花させる)のための儀式です。
ケチュア語で「ムナイ」は「愛と意志」を意味するのですが、この言葉と、中国語でエネルギーを意味する「気=キ」と組み合わせて、アルベルトは愛のエネルギーを「 ムナイキ」と命名しました。
「ムナイキ」は、現代社会に受け入れられやすい形にした クロエ族の イニシエーション・エンパワーメント・エンパワーメントを、現代社会に生きる私たちに伝達するものです。
「9つの儀式」は、チャカナの叡智の各習得レベルにおけるイニシエーションとしてだけでなく、人類の進化に必要なステップなのかもしれません。
国々がわずかな領土をめぐって争うなか、私たちは世界中の人々の間に平和を生み出すための叡智を見つけなければなりません。
宇宙望遠鏡は広大で計り知れない宇宙の様子を見せてくれます。
そこにある星々と共に、私たちは本物の「人類の物語」を見つけなければなりません。
そして、人類が世界を破壊する能力を日に日に高めているなか、私たちは生きとし生ける者たちを守護する役割を担う覚悟を問われています。
儀式の本質は「守護の役割」を覚悟することです。
儀式は利己心を満たす勲章でもなければメダルや賞状でもなく、儀式がその人を特別な人間にするわけでもありません。
逆に儀式はその人を特異性、つまりオリジナリティを持ちながらも❝単なるひとりの人❞の存在にします。
そして、そうなれた時が、利己心から完全に開放された時であり、私たちは真の奉仕の行動を行うことができるのです。
インカシャーマンが米国を訪れた際、彼らははっきりと指摘しました。
「儀式は誰のものでもなく、他者のものであり、ゆえに共有されるべきものである」と。
そしてアルベルトが経験から学んだのは、私たちが大いなるムナイキをもって儀式を共有しない限り、儀式の力は美しく開花しないという真実です。
次回は9つの儀式の発祥について書きますね。
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── メサ・キャリア
・シャーマン、 WHATリカバリー タイタノ 若葉